日本人がいろいろな言葉を誤解していることの一つに、パクス・ロマーナがありますね。
シーザがガリアその他を征服したのち、地中海沿岸にローマ帝国ができますね。
ローマの平和と訳されている時代が来る。
もちろんそれでいいんだけれども、気を付けなければいけないのは、パクス・ローマーナとは、
平定された、ということは【支配された弱小民族の不満がわだかまる、
非常に不安定な統治状態】という説明がより正しいと思われるということですね。
日本人はパクスというと平和、ピースというと太平洋のように穏やかに静まった、麗しき状態
を思うらしいですが【今となっては、又吉を連想する人も多いようですが】、
パクス・ロマーナそれ自体が、目を凝らしてみれば、いたるところに
【ローマ、何するものぞ】という支配された民族の不平不満がわだかまっているわけです。
だから、全体としてローマの判図は非常に不安定なわけでしょう。
以上
メランコリー・オブ・ロームの話はいつか書きたいと思います。