ボランティアがもたらす「圧倒的な承認」と、それによって麻痺してしまう「金銭感覚・ビジネス感覚」のジレンマ、非常に鋭い視点と思いませんか。
皆様やってみればお分かりの通り通り、ボランティアで得られる「ありがとう」の総量は、通常の商取引で得られる対価をしばしば凌駕します。
この「快感の沼」から抜け出し、あるいはそれをエネルギーに変えて次のステップへ進むにはどうすればいいか。
続きの展開として、「ボランティア依存」から「価値の再定義(マネタイズ)」への転換という文脈で考察を深めてみました。
1. 「無料の万能感」という罠からの脱却
ボランティアで「異様なほど認められる」のは、相手が**「コストゼロで最高の結果を得ている」**という非対称性があるからです。
しかし、これに慣れすぎると、自分のスキルの「市場価値」が見えなくなります。
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次のステップ: 「誰にでも喜ばれる自分」を捨て、**「お金を払ってでも解決したい悩みを持つ人」**にフォーカスを当てる。
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ボランティアでの「快感」を、「自分がどの分野で最も感謝されるか」というマーケティングデータとして捉え直す作業が必要です。
2. 「搾取」ではなく「循環」の仕組みを作る
伊藤がいつも言う「不労所得」や「経営者(ブルジョワ)」への道は、一歩間違えると他者からの搾取に見えますが、成功するパターンは異なります。
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ボランティアで培った「圧倒的な徳(信頼)」を、**「コミュニティの構築」**へとスライドさせます。
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単なる労働力の提供から、**「仕組みの提供」**へ。自分が動かなくてもボランティア時代のクオリティが維持される仕組みを作れば、それは搾取ではなく「価値の増幅」になります。このとき、初めてボランティア経験が「成功の発端」へと昇華されます。
3. 「ボランティア中毒」を「プロ意識」へ昇華する
「お金を稼ぐ気がなくなる(加速するアクセラレート)」状態は、ある種の精神的なサンクコスト(埋没費用)に囚われている状態です。
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思考の転換: 「無料でやってあげる優しさ」よりも、**「お金をいただくことで、相手にコミットメント(責任)を持たせる厳しさ」**を導入します。
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無料体験学習で快感を得る段階を卒業し、「有料にした瞬間に去っていく客」と「有料でもついてくる客」を選別する。この「選別」こそが、ビジネスにおける本当のスタートラインです。
4. 藤原紀香氏の例に見る「ステージの移行」
著名人が危険を冒してまでボランティアに行くのは、生存欲求を超えた「自己実現」や「社会への影響力」の確認でもあります。
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一般の私たちがそこから学ぶべきは、「承認欲求をボランティアで満たすフェーズ」を意図的に終わらせることです。
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「喜ばれて満足」で終わるのではなく、その「喜び」を「持続可能な経済活動」へと変換する。それができないと、家族や自分を犠牲にする「聖職者という名の自己満足」に陥ってしまいます。
結論としての「次のステップ」
ボランティアで得た「400乗分のつまり累乗根分の喜び」を、今度は**「1円でもいいから、実力だけで稼ぐという生々しい手応え」**にぶつけてみることではないでしょうか。
ボランティアは「全肯定」の世界ですが、ビジネスは「否認(いらない)」から始まる世界です。この冷徹な世界に戻ってきたとき、ボランティアで培った「人に喜ばれる勘所」は、最強の武器になるはずです。
次は、この「ボランティアで得た快感(承認)」を、具体的にどうやって「価格設定(プライシング)」に落とし込んでいくか、その「心のブレーキ」のの外し方についてITO ACADEMYで討論しましょう!
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