ITO ACADEMY伊藤琢哉塾長と生徒さんがお互いに自己開示をし合う対話術
ITO ACADEMYの塾長が生徒との対話(カンバセーション)において、生徒が自身の情報や内面を安心して開示(自己開示)できるようにすることは、信頼関係の構築と適切な指導を行う上で極めて重要です。
1. 塾長の役割としての自己開示(開示する側)
生徒の自己開示を引き出すには、まず塾長側からの自己開示が有効なトリガーとなります。これは「自己開示の返報性」と呼ばれ、人は相手から個人的な情報を開示されると、「お返し」として自分も情報を開示したくなる心理傾向を利用したものです。
| 段階 | 塾長からの自己開示の深さ(ディグリー) | 具体的な内容の例 |
| 初期 (初対面) | 浅い(リスクが低い・一般的な内容) | 趣味、最近の出来事、アカデミー運営の理念、学習で成功した過去の一般的なエピソード。 |
| 中期 | 中程度(関係構築が進んでから) | 自身の過去の学習での小さな失敗談と乗り越え方、キャリアで悩んだ時期、損保業界で感じた個人的なやりがい。 |
| 後期 | 深い(強固な信頼関係が必要) | 人生観に関わる具体的な悩みや課題、親戚のおじさんの話といった個人的な経験(生徒の開示内容に合わせた適度な深い話)。 |
📌 注意点: 初対面でいきなりシリアスな悩みや人生相談レベルの深い自己開示を行うと、生徒は驚き、困惑し、返報性のプレッシャーを感じてしまうため、リスクを下げた浅い開示から始めるべきです。
2. 生徒の自己開示を引き出す傾聴スキル(開示される側:聞き手)
塾長は、生徒の自己開示を引き出す聞き手としての技術(スキル)も磨く必要があります。
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共感的傾聴: 生徒の話を遮らず、感情を理解しようと努め、相槌やうなずきで「あなたに注目しています」という姿勢を示す。
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例:「なるほど、それは大変でしたね」「その気持ち、よく分かりますよ」
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オープン・クエスチョン: 「はい/いいえ」で終わらない、答えに幅のある質問を投げかけることで、生徒が詳細を語りやすくなる。
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例:「具体的には、その時どう感じたのですか?」「次にどうしたいか、考えていることはありますか?」
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リフレーミング: 生徒がネガティブに捉えている事柄を、異なる視点からポジティブな側面や成長の機会として捉え直す手助けをする。
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沈黙の許容: 生徒が考えを整理するための「間」を恐れず、沈黙を許容する。
3. 関係性の深さに応じた対話の調整
生徒とのリレーションシップ(関係性)がベターに、ディープになるにつれて、塾長がディスプレイする自己開示のディグリー(程度)も変化させる必要があります。
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浅い関係性では、学習の進捗や一般的な目標設定など、表層的な情報交換に留める。
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深い関係性では、「親戚のおじさんの話」といった個人的なエピソードや、より内面的な相談にまで踏み込むことが、さらに信頼を深めます。
塾長は、生徒のオポーネント(対話の相手)との関係性に応じて、自身がどの程度情報をディスクロージャー(開示)するかを慎重にコントロールし、生徒が安全だと感じる空間を作ることが重要です。
つづく
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