今回はITO ACADEMY で今、教えている某講師の慶応医学部合格の体験談を示させていただきます。

お付き合いくださいませ。

ここからが彼の文章です。

 

 

 

昔私が書いた原稿です!

受験生にわかりやすいように、軽快なタッチを意識して執筆したのを覚えています。

ご一読頂き、ご感想等ございましたら宜しくお願いします。

 

 

 

 

皆さん、こんにちは!

 

 

今回は、

慶應義塾大学医学部の受験報告をご紹介したいと思います。

※覚えてない部分は所々省きます。

 

慶應義塾大学医学部入試

《試験開始-1日前》

広島から新幹線で新横浜まで移動。『化学の新研究』を読みながら、今まで躓いた箇所などを総チェック。

新富士駅を通り過ぎ富士山が綺麗に見えた辺りから、いよいよ人生が懸かった闘いが始まるんだという気持ちが少しずつ込み上げてくる。無事、夕方宿泊先の菊名のホテルに着く。

 

《-16時間前》

緊張からかご飯が食べれない💦

仕方ないので、宿泊先では、数学のチャート式の確率、微積分野の問題を解けるだけ解く。

 

《-12時間前》夜になり疲れてきたので寝ようとするが今度は寝れない💦

だんだんヤバイ、ヤバイと思い始める。

 

《-10時間前》外の風に当たろうと近くのコンビニへ歩く、寒かった。がここで気分転換出来た。宿泊先に帰り、そのまま就寝。

 

《-4時間前》起きる。さあ闘いが始まる。朝食を食べ出発、いざ日吉の会場へ。

 

《-2時間前》するとまあ受験生、保護者、塾・予備校関係者と思しき方で日吉駅前交差点は溢れ返っているではないか!交差点を渡ると、大量の塾宣伝のチラシやカイロ、パンフレットを渡され、それらでいっぱいになってしまった。

ふとみると1番上には、ハンガリー国立大学医学部のパンフレットが…。ええっとここは慶應医学部だよな、、なんて思いながら緩い坂道を歩いていく。

 

《-30分前》試験会場へ入室。

めちゃめちゃ綺麗で広い!

受験票で席を確かめると1番後ろの席、ラッキー♬と思いながら座って周りを見回す。皆んな頭が良さそうに見える。いや実際に頭いい人達だろう。でも自分は自分。やれることをやるのみ。人事を尽くし天命を待つ、の精神。気持ちを強く持って。

 

1次限目の理科の前に御手洗いを済ませる。

問題用紙、解答用紙が配られる。えっ⁈何これ?解答用紙めちゃデカくない??机からはみ出るよ!!

 

精神統一。失敗は絶対出来ない。

これまで自分を支え、信じてくれた家族、恋人、親友、予備校の先生の為にも。皆んなに最高の報告をしなければ!

 

そう思ううちに運命の時間が刻々と迫る。心臓の鼓動が更に早まる…

 

《0分,なんとも奇妙な音色のチャイムで試験開始!》

まずは物理化学の問題全体を見渡す。物理なんだこれ?大問1,原子だらけ。2も3もなんか掴みきれない問題が並んでるな。次に化学、こちらはなんとか行けそう!

まずは、得意な化学から。大問1はスラスラと解け、大問2,無機は好きだからとこちらもあまり止まることなく終わった。大問3,生物絡みの問題(確か酸素飽和曲線がどうのこうの)数問解けない💦この時点で残り70分くらい。

しょうがなく物理に移る。

大問1から。γ線、コンプトン効果に関する問題が出た!これ昨日少し見直した!、と思いながら解く。解けない問題もあるが、時間がない!!

えーい、大問2へ。ミリカンの油滴実験なのはわかるが、なんでこれを丸々大問にするの?と思いながら解く。まあまあ題意は掴め、解ける。

大問3へ。時間がない。焦って題意がなかなか把握出来ない。pvグラフがやたら並んでる。なんじゃこりゃー、わけわからん💦

かろうじてわかった問題だけ解いて、化学の見直し軽くしてタイムアップ!

手応え的には化学○○△85/100点,物理○△(殆ど)✖︎60/100点くらいか。

 

休憩時間。次の勝負の数学に向けて教科書傍用問題集『サクシード』のB問題を万遍無く解きまくる。基本問題で落としたら終わりだ。

 

さて、要の数学スタート!

まずは全体を見渡す。

ん?んん???大問3なんか見覚えある気がする。(でもこの時点ではまだはっきりとは分からない)あー、例年通り確率はご健在のようだ。あとは反比例曲線の図形問題が最後にある、なんか計算が面倒そう。

さて、大問1小問集合から。これは落とせないなと思いながら丁寧に解く。数値が汚くなるがとりあえず1完。

大問2。確率と集合が入り混じってる。漸化式ではない!

なかなか解読が難しい。

(3)(4)にさしかかり要するにどういうこと?分からない。

当然(5)もわからない。ヤバイ。

仕方ない、大問3に進む。

幾何の問題だが、、あっーー!!!

高校受験の時、愛光高校(※愛媛県にある高校で毎年東大京大国公立医学部に合格者を多数輩出する有名進学校)で出た最後の図形問題と酷似してることを思い出す!非常に親近感がわく。正弦定理を使い外接円半径を出す。が最大値を微分で求めようとするが値が汚くなる。んー?んー?あっ、分子分母の部分で相加相乗平均を使えばいけるのでは?!やってみるとドンピシャハマった!!ありがとう愛光!笑などと思いながら、次も快調に飛ばして解いていく。(き)でまたも厄介な微分になるが今度は考えても閃かないので、ゴリ押しで答えを出す。

心の中で2完。今の段階で70点は取れたか?

最後、大問4。(1)また相加相乗平均が使える!だが数値が汚い。がそのまま勢いに乗って(2)(3)(4)も調子に乗って解く。

大問2に戻って、改めて考えてみると(3)はまずa,bを固定して後で選び方を考えれば良いことに気付き、なんとか解ける。(4)はベン図を書いてみるがごちゃごちゃになり分からないまま、タイムアップ!

大問1○

大問2あ○い○う○え以降✖︎

大問3き以外○

大問4あ○い○う○以降✖︎

手応え100-105/150点くらい。

 

休憩時間。愛光と似た問題が出たことをもう誰かに伝えたくて広島の母親に電話。驚いていたがその調子で最後の英語頑張ってと言われ、活力が漲る。

 

さあ、最後の英語。

大問1。自由英作文でいきなり躓く。筆記体がどんどん汚くなってくる💦手が震えてうまく書けない💦15-20分はかかった。

70分で長文3題はきついと思いながら解く。あまり覚えてないが最後の長文は殆ど解けず絶望。あとの2長文はまあまあ解けた。

手応え的には、1△2△3○4✖︎

良くて70-80/150点くらい。

ちょっぴし気分が沈む。

でもその分数学ができたから良かったかなと思い直す。

 

しかし、試験終わった直後後ろの方で灘高校(話の内容からピンときた)の子達3人がなんと答え合わせを始めたではないか。しかも3人ともほぼ同じ答え、その中の1人が「よっしゃ俺、英語数学ほぼ満点、あとは理科2科目で30/200点取れば余裕で合格やな」と話していた。

(こっちは一生懸命全科目解いて最低点取れたかどうかなのに…、おそらく理三組、世界が違うな)と心の中で思う。

 

 

神様、どうかこの大学と御縁がありますようにと祈って試験会場を後に。

 

 

もう帰りは皆んな一斉に出てくるからわやくちゃ。日吉駅まで行くのも一苦労。

そして新横浜まで出て、くたくたな状態で新幹線で広島へ帰る。

 

23:54に広島到着。実家に帰ったのは日をまたいでいました。

 

 

以上、私の慶應義塾大学医学部のリアル受験報告でした。

 

どうでしたか?

私の中では、相当過酷な受験でした。こんなキツイ受験は人生他にありません。

 

 

私の受験報告が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

 

強調したいことがあります。

 

それは、

 

【初見の問題に対してどれだけ親近感を抱けるか】

によって解ける解けないが大きく左右される

 

という事です。

 

まさか、慶應医学部の入試数学で、昔受験した愛光高校での試験問題と酷似した問題が出るとは思いもよりませんでした。

 

親近感が沸けば沸くほど、

『これいける!』

と感じ、実際に解ける可能性が増すと考えます。

 

それを初めて入試の現場で気づかせてくれたのが、慶應義塾大学医学部、でした。

 

そのような意味で私の中で、

慶應医学部は特別な場所なのです。

 

と書かれております。

参考にしてみてください。

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