20~59歳という働き盛りの年齢でありながら、家族以外との交流がない、無職・独身の男女を指す新たな概念として、最近は「SNEP(スネップ)」という言葉が「NEET(ニート)」に代わって注目を集めている。

なかでも、リストラや病気などで社会のレールから外れてしまった人たちはSNEPに陥りやすい傾向があるという。世間的にはあまり知られていないSNEPとは?

「孤立無業者=SNEP」は 約162万人もいる

恋人どころか、定期的に会う友人がなく、家族以外の人との交流もほとんどない、無職・独身の男女を指す言葉として話題になっている新たな概念。それが「SNEP(スネップ)」だ。

「ニート」よりも、対象の年齢層が幅広い点を特徴とする。

日本語に直すと、「孤立無業者」といった意味のSNEPだが、東京大学の最近の調査によると、2011年の時点で約162万人に達すると報告されている。日本の未婚で無職の人(約256万人)の約60%にも相当する規模だ。

注目したいのは、SNEPになりやすい人の傾向だ。「孤立無業者(SNEP)の現状と課題」で、「中高年男性ほどなりやすい」と報告している。

また、’90 年代は中学卒(高校中退を含む)の人に高い傾向が見られたが、最近では大学卒にも増えており、学歴による差がほとんどなくなってきている。

以上のことは、独身の中高年男性が無職になると、高い確率で友人や知人が少なくなり、社会から孤立するということを示唆している。しかも、職業や学歴はあまり関係がない。35~49歳の無職・独身者の男女200人中、実に103人が「定期的に連絡が取れる友人はいない」と回答した。

金の切れ目が縁の切れ目というわけではないが、仕事一筋で生きてきた仕事人間ほど、プライベートの繋がりが薄く、失業したときに人脈を丸ごと失う可能性がある。

スネップがニート以上の広がりをもって拡大しつつあり、尚かつ支援の手が届いていない無業者が多数にのぼることを意味している」としたうえで、「就業による自立支援が必要とされているのは、若者だけでない。今や、中高年層に対しても支援が不可欠である」。

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