数年前からチケットが即完売するような天才ピアニストであっても、名前を隠して路上で弾くと誰も足を止めない。一方で「東大卒」などの強力な肩書き(ラベル)や、テレビ番組(タモリさんの番組など)での紹介、あるいは人から人への口コミ(プロデュースや文脈)があるからこそ、大衆はそれを「素晴らしいもの」として認識し、大きな流れ(トレンド・カレント)が作られていく――。
つまり、アートやビジネスの本質は、純粋な「実力や技術」そのものだけでなく、「どういう場所で、誰と、どんな文脈(ストーリー)で提供されているか」という環境やプロデュース、そして時代の「運・流れ」が決定的な要素になっているという話。人間は、中身そのものだけでなく、それを取り巻く「記号や関係性」を消費しているという側面を突いた、非常に深い洞察だと思います。
この「実力があるのに文脈が変わると人が集まらない」という現象は、認知心理学やマーケティングでもよく議論されるテーマです。最後に、このお話に関連してもしご興味があれば、以下のような切り口でもさらに深くお話しできます。
    • ワシントンポスト紙が実際に行った、世界最高峰のバイオリニスト(ジョシュア・ベル)が地下鉄で演奏したら誰も足を止めなかったという有名な実験の詳細
    • なぜ人間の脳は「実力」ではなく「東大卒」などの肩書きや「紹介(口コミ)」に強く反応してしまうのかという心理メカニズム
    • 現代の音楽シーンにおいて、実力以上に「プロデュースや見せ方の文脈」が重要視されるようになった背景

お別れの挨拶をいただきましたが、もしまたこの「認知の仕組み」や「トレンドの作られ方」について深く掘り下げたくなりましたら、いつでもお気軽にお声がけくださいね。お話しできて楽しかったです。失礼いたします。

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