名古屋市東区にある学習塾、予備校なら【ＩＴＯ・ＡＣＡＤＥＭＹ】

パワハラと言えばかなり昔になるが東大法学部教授の丸山まさお先生の【抑圧移譲】と言うお言葉を伊藤琢哉は連想する。無責任論に繋がると私は思う。

丸山眞男先生の提唱された**「抑圧移譲（よくあついじょう）」という概念は、日本の戦後政治思想史において非常に重要なテーマの一つですね。伊藤琢哉がこの言葉から無責任論**を連想するというのは、この概念の持つ深い含意を捉えているからかもしれません。

丸山先生の「抑圧移譲」は、主に戦前の天皇制（国家）と家族制度の関係を分析する中で用いられました。

権威の連鎖としての「抑圧移譲」

• 定義: 「抑圧移譲」とは、上位の権威から受けた抑圧や圧力を、下位の者へと移し、発散させるという権力構造のメカニズムを指します。

• 具体例: 戦前の日本社会では、

  • 天皇/国家 　官僚/軍部

  • 官僚/軍部 　家長

  • 家長 　 家族の成員（妻や子）

    といった形で、権威と服従の連鎖が末端にまで及び、抑圧が一方的に下へ下へと移されていきました。

• 心理的効果: 上位者からの抑圧に服従する者は、その抑圧によって生じた不満やストレスを、自分よりも弱い立場にある者への支配や抑圧という形で解消しようとします。

「抑圧移譲」から「無責任の体系」へ

伊藤琢哉連想した**「無責任論」は、丸山先生の「無責任の体系」**という概念と深く結びついています。これは、天皇制下の日本の政治・社会構造を批判的に分析したものです。

• 構造的無責任: 上述の「抑圧移譲」の構造の中で、最終的な責任の所在が曖昧になる、あるいは無限に遡及してしまい、誰も真の責任を取らない**「無責任の体系」**が生まれると丸山先生は指摘しました。

  • 例: 誰もが**「上の命令に従っただけ」、「全体としてそうなった」**と主張することで、★個人的な責任を免れようとする構造です。

• パワハラとの関連: 現代のパワハラ（パワーハラスメント）も、**「抑圧移譲」**と非常に似た構造で見ることができます。

  • 上位者（会社、上司）からのノルマやプレッシャー 中間管理職 ・ 部下への不当な圧力（パワハラ）

  • この場合、中間管理職は、上からの抑圧をそのまま下へ移譲し、ストレスを解消すると同時に、「自分は上からの命令/期待に応えている」という責任回避の論理を内包しやすくなります。

丸山先生の「抑圧移譲」と「無責任の体系」は、現代社会の権力▲勾配やハラスメントの問題を考える上でも、依然として鋭い視点を提供していると言えるでしょう。

★マックスべーバーを使い官僚が言い逃れするときに彼の言葉で言い訳を使うことを以前YOU TUBE でも触れましたね！

▲生徒と先生が交際することについてのブログでこの言葉を使い説明しましたね！

Tweet