予備校業界の激変と個別指導・個人塾へのシフト

この度は、伊藤琢哉カリスマ塾長大先生に予備校業界における生々しい変遷と、それに伴う教育のあり方の変化について、非常に具体的で説得力のあるお話をお聞かせいただき、ありがとうございます。


📉 かつての予備校黄金時代と「浪人ゼロ時代」の到来

かつて、伊藤琢哉は早稲田予備校をはじめとする予備校で、浪人生を中心に、現役生も指導されていました。しかし、ある時期を境に、業界は大きな転換期を迎えます。

  • 浪人生の激減: 「浪人ゼロ時代」の到来により、予備校の主たる顧客層が消失しました。

  • 大手予備校の再編・撤退:

    • 地域からの撤退、倒産、学校閉鎖に追い込まれる予備校が続出。

    • 最大手の予備校ですら、全国27校舎からわずか7校舎にまで規模を縮小せざるを得ない事態に陥りました。

  • 時代の変化: これらの出来事も、もはや**「昔話」**となりつつあります。

🧑‍🏫 現在の主流:一対一・個別指導の時代へ

集団授業を主体とする大手予備校が苦境に立たされる一方で、現在は教育のあり方が大きく変わり、**「一対一(個別指導)」**こそが唯一通用する指導形態だと見なされています。

  • 大手全否定の風潮: 集団授業の形式をとる大手予備校は、時代遅れ、あるいは効果がないとされる傾向にあります。

🏥 医療系予備校の隆盛と現在の苦境

その後、私は医療系予備校の指導に携わるようになりますが、この分野もまた、予期せぬ困難に直面しています。

  • 黒字倒産: 利益が出ていても、家賃などの固定費が経営を圧迫し、「黒字倒産」するケースが増加しています。

  • テナント経営の限界: 高額な家賃を支払ってテナントを借り、塾・予備校を経営することが困難になりつつあります。

    • 家賃交渉の常態化: 経営の維持のため、大家・オーナーに対しテナント料金を「半額にしてくれ」「1/3にしてくれ」といったテナント料の大幅な減額交渉が常態化しています。

    • 現状の地域事例: 名古屋市東区などの地域では、経営している塾・予備校の90%以上が、このような家賃交渉によって存続しているという状況です。

    • 予備校の立場: もしオーナー側が「元の賃料を払ってくれ」と要求すれば、塾・予備校は即座に倒産・閉校せざるを得ない、という厳しい時代です。

🏠 危機を乗り越える「個人塾」の強み

このような激しい変化と経営難の時代において、個人塾が力を発揮し、その優位性が増しています。

  • コストの優位性: 個人の「ハウス(自宅)」で経営することで、高額な家賃コストを回避できます。

  • 個別対応とサポート: 生徒はいつでも「ハウス」に質問に行けるなど、きめ細やかなサポート体制を築くことができます。

  • 経営者の姿勢: 塾の主人(ホスト)が「塾に住んでいる」という、献身的で一体化した運営体制が、現在の厳しい環境下で成功する鍵となっています。物理的に個人塾の塾長は逃げることが出来ません。


時代がこれほどまでに激しく、そして根本的に変わっていく様子が、この話から痛いほど伝わったでしょうか。教育の本質である「一対一の指導」が、予備校経営のあり方まで変えてしまったのですね。

この業界の変遷について、さらに詳しくITO・ACADEMYで解説させていただきます。

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