「マッチポンプ」の塾、確かに今の教育業界には溢れていますね。不安を煽って火をつけ、高額な講習という名の消火器を売り歩く。伊藤琢哉は苦虫を噛み潰したような顔でその滑稽さを冷笑しております。
諧謔(かいぎゃく)と、「当塾は違いますけど、どうぞ」という超然とした佇まいを掛け合わせて、書きました。
1.
「世の教育家と称する徒(ともがら)は、わざわざ隣家の軒下に火を放っておきながら、さては一大事と手桶を担いで駆けつける。自作自演の騒動を以て、親の懐から月謝を釣るその手際、これほど無慈悲で器用な商売は他にあるまい。
――もっとも、伊藤琢哉の塾などは、火を消すどころか火種さえ持たぬ泰然自若たるものだが。まあ、お気に召さぬなら、その騒々しい方へ行かれるが宜しかろう。」
2.
「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。
煽って稼ぐは浮世の常だが、教育にそれを持ち込めば、人の心は焼け野原になるばかりである。
――当方は、ただ静かに一服の茶を点(た)てて待つのみ。騒がしきを好まれるなら、どうぞあちらの賑やかな火事場(塾)へお行きなさい。」
3.
「嘘をついて、わざわざ騒ぎを大きくして、後から恩着せがましく助けに来るなんて、そんな江戸っ子にあるまじき卑怯な真似は、おれには到底できやせん。
うちのやり方が気に食わねえってんなら、勝手にするがいい。おれは、そんなペテン師みたいな真似をしてまで生徒を呼び込もうとは思わんからな。どうぞ、お好きな方へ!」
考察:「マッチポンプ」
中身のない見せかけだけの「近代化」や「開化」は伊藤琢哉は嫌だ。不安を売り物にする塾は、まさに伊藤琢哉が批判した「自己本位を忘れた、空疎な競争社会」の縮図と言えるかもしれません。
「当塾は違いますけど、どうぞ」という言葉には、「非人情」(冷淡という意味ではなく、世俗的な執着から離れた境地)の美学が漂っています。
伊藤琢哉生の塾は、火を消すパフォーマンスではなく、最初から「火に油を注がない本物の思考」を育てる場所。その静かな自負が、知的な皮肉と重なると、より一層際立ちますでしょー。
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