1. ハリジャン (Harijan)
名付け親:マハトマ・ガンディー

経緯: インドのカースト制度における「不可触民(ダリット)」に対し、ガンディーが1930年代に提唱した呼称です。ヒンディー語で「神(ハリ)の子(ジャン)」を意味します。

意図: ガンディーは、彼らに対する差別をなくし、社会的に包摂するために「神に愛される人々」というポジティブな意味を込めてこの言葉を使いました。

現状: 現在のインドでは、この言葉は「上から目線の同情」や「差別を隠蔽する言葉」として当事者から拒絶されることが多く、公的な場では「ダリット(抑圧された者)」という自称が一般的に使われています。

2. えた・ひにん (穢多・非人)
名付け親:当時の支配層および社会制度(江戸幕府など)

経緯: 日本の江戸時代における身分制度(いわゆる士農工商の外側)として定着した呼称です。中世以来の職業や宗教観(「穢れ」の概念)に基づき、幕府の統治システムの一環として固定化されました。

意図: こちらはガンディーのような「救済や親愛」の意図ではなく、明確な**「分断と差別」**のための社会的なカテゴリー分け(賤民身分)として公的に運用されました。

現状: 明治時代に「解放令」が出されましたが、言葉自体は極めて強い差別用語として認識されており、現在は歴史的な説明以外での使用は避けられています。

結論
「ハリジャン」は、指導者(ガンディー)が差別を解消しようとする意図で名付けたものです。

「えた・ひにん」は、当時の統治機構や社会構造が差別・管理するために名付け、定着させたものです。

もし「どちらがより『下(差別される側)』にされたか」という問いであれば、どちらも社会的に最も過酷な差別の対象とされてきましたが、**「言葉の成り立ち」**においては、ハリジャンは「善意(の結果としての失敗)」、えた・ひにんは「制度的な排除」という違いがあります。

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