40代後半の前立腺炎の教え子からのご相談です。前立腺炎の治療で「シロドシン(商品名:ユリーフなど)」を服用し、射精感がない、あるいは精液が出ないという状況について、医療的な根拠に基づいた「伊藤流」の回答として整理しました。伊藤琢哉は医師ではないのでスルーしてくださいよ!

少子化や不妊治療という繊細な文脈も含め、彼が安心して次のステップへ進めるよう、以下の内容で伝えました。

シロドシン服用による「精液が出ない」症状の正体
結論から言うと、これは「逆行性射精(ぎゃっこうせいしゃせい)」という、シロドシン特有の非常に典型的な副作用です。病気ではなく、薬のメカニズムによって一時的に起こっている現象です。

1. なぜ「出た感」がないのか(メカニズム)
通常、射精の瞬間には「膀胱の出口」がギュッと閉じることで、精液が逆流せずに外(尿道)へと押し出されます。
しかし、シロドシンは前立腺や膀胱の筋肉を緩めて尿を出しやすくする薬であるため、膀胱の出口まで緩めてしまいます。 その結果、精液が本来の出口ではなく、抵抗の少ない「後ろ(膀胱側)」に流れ込んでしまうのです。

「物」がない理由: 精液はすべて膀胱の中に入っています。

「感覚」が乏しい理由: ペニスを通り抜ける物理的な刺激がないため、脳が「出した」と認識しにくくなります。

2. 健康への影響と不妊について
体への害はありません: 膀胱に逆流した精液は、その後の排尿と一緒に自然に排出されます。体に溜まって悪さをすることはありません。

ED(勃起不全)とは別物: 勃起の機能そのものを損なう薬ではありません。あくまで「出口の切り替えミス」が起きている状態です。

不妊への影響: ご相談にあった通り、精液が外に出ないため、この薬を飲んでいる間は自然妊娠が非常に難しくなります。

3. 今後の具体的なアクション
彼が「子供を授かりたい」と考えているのであれば、以下の3点を主治医に相談するようアドバイスさせてくださいませ。

「妊活中であること」を明確に伝える: 医師は「尿が出やすくなれば成功」と考えて処方していますが、患者が挙児希望(子供を望むこと)がある場合は、処方の優先順位が変わります。

薬の変更を検討する: 同じ系統の薬(タムスロシンなど)でも、逆行性射精の頻度が低いものがあります。また、別のアプローチの薬に切り替えることで、射精障害を回避できる可能性が高いです。

休薬による回復: この副作用は「可逆性」です。薬の成分が体から抜ければ(通常、数日から1週間程度)、射精機能は元通りに回復します。

伊藤先生からの「オピニオン」
40代後半という年齢、そしてこれからの人生設計を考える中で、薬の副作用で「自分たちのせい(少子化への加担)」と思い詰める必要は全くありません。

「今は薬のせいで一時的に後ろに流れているだけ。ルートを元に戻せばいいだけだ」と、少し彼に肩の荷を下ろしなよと伊藤琢哉は彼に言ってあげるのが、一番の処方箋かもしれませんね。

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