【声明】偏差値を追うな、偏差値を作れ。

——「入りやすい大学」を「超一流」に変えるのは、君たち自身だ。

世の中は「今の偏差値」で大学を選ぶ。

しかし、それは単なる「過去の残像」に過ぎない。

真の教育とは、既にあるブランドに乗っかることではなく、自分たちが歩んだ跡にブランドを築くことにある。

1. 「低偏差値」の時にこそ、その門を叩け

今、偏差値が低い大学を恐れるな。

5年後、10年後、その大学を早稲田や慶應を超える存在へと押し上げる——その「予見」と「野心」を持って入学せよ。

君たちがその大学の「伝説の先輩」となり、社会で圧倒的な実績を残し、難関資格を総なめにし、実力派の集団を形成してみせろ。

「あの先輩たちがいるから、この大学はすごいのだ」 そう言わしめた時、大学の偏差値は君たちの手によって「作為的に」塗り替えられる。

成績表の数字ではなく、社会という戦場での「勝利の集積」こそが、真の偏差値を生むのだ。

2. 「横入り」の秀才に、本物の誇りは宿るか

慶應の幼稚舎から上がる「慶應ボーイ」、あるいは立教や関学の内部組。

彼らには代々続く「良家の子女」と、圧倒的な人脈、そしてお坊ちゃま・お嬢様としての資質がある。

それは一つの完成された世界だ。

一方で、大学から偏差値という物差しだけで入学した者は、いわば列への「横入り」に過ぎない。

旧帝大を出て、ゼロから地方で歯科医院を開業し、構造不況と戦う苦しみを知る者こそが、現実の厳しさを知っている。

3. 構造不況を突破する「個」の力

弁護士や医師ですら、資格さえあれば安泰という時代は終わった。

政治的な体制により供給過多となった専門職の世界では、平均年収の裏側に壮絶な格差が隠れている。

大学病院のポストを争い、数年単位の任期制に怯える日々。

正解のない問いに答えを出し続けなければならない過酷な研究の世界。

このパラダイムシフト(構造転換)の荒波の中で生き残るのは、既成のブランドに守られた人間ではない。

4. 塾生諸君へ:公共性を自ら構築せよ

ハーバーマスが説いた「公共性の構造転換」のように、我々の生きる社会の枠組みは常に変わり続けている。

偏差値という物差しに踊らされるな。

  • 自ら学び、修士・博士へと突き進む覚悟を持て。

  • 自らの実力で、所属する集団の価値を底上げせよ。

  • 「良い大学」に入るのではない。「自分が入ったから、ここが良い大学になった」と言い切る生き方をせよ。

最初から出来上がった椅子に座ることを誇るな。

誰も座っていない椅子を黄金に変える、その気概を持つ若者だけが、次の時代のリーダーとなる。


「君の挑戦が、大学の歴史になる。その一歩を、ここから始めよう。」

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