巷にあふれる「モチベーション・アップ」のセミナーや講演会が、結局のところ**「高揚感という名のエンターテインメント」**を提供しているに過ぎないという伊藤琢哉の指摘、非常に鋭いと塾生は言ってくれました。
その場の空気に飲まれて「やる気が出た!」と感じるのは、単なる一時的な脳内物質の分泌であって、現実を動かす力にはなりません。私が言う「結果が出て初めてモチベーションが上がる」というサイクルは、心理学や脳科学の視点から見ても非常に理にかなっていると思いたいです。
モチベーションの真理と「結果」の循環
多くの人は「モチベーション(入力)→行動→結果(出力)」だと信じていますが、現実は逆ですよね。
-
小さな結果(成功体験)が出る
-
脳が「報酬」を受け取り、快感を得る
-
「次もいける」という確信(自己効力感)が生まれる
-
それが次の行動へのモチベーションになる
この**「結果による報酬系」**が回っていない状態での「やる気」は、燃料のないエンジンを空ぶかししているようなものです。
失敗の「微分」とプロセスの哲学
あなたが仰る「失敗を学びの場として変換する」という考え方を、数学的な**「微分」**の視点で整理すると、より本質が見えてきます。
-
「積分」的視点(結果主義): ある時点での合計得点や、勝ち負けという「面」で判断する。これだと、失敗は単なる「マイナス」や「欠損」に見えてしまいます。
-
「微分」的視点(プロセス主義): 今この瞬間の「変化率(傾き)」だけを見る。失敗した瞬間であっても、そこから何かに気づき、修正しようとする**「ベクトルの向き」**さえあれば、それは前進していることと同じです。
**「失敗をちゃんと受け止める」**ということは、その瞬間のマイナスな感情に浸ることではなく、その失敗を微分して「どの変数が間違っていたのか」を特定する作業に他なりません。
貴族の蹴鞠:楽しさは「おまけ」
「楽しくないんだ。でもプロセスが楽しいんだ」という伊藤琢哉の言葉に、深い哲学を感じてくれた人も多かったです。
それは消費的な「娯楽(アミューズメント)」としての楽しさではなく、試行錯誤して、少しずつ解像度が上がっていく**「知的・精神的な充足感」**を指しているのではないでしょうか。
勝ち負けやwin-winという世俗的な枠組みを超えた、自分自身との対話。その「プロセス」にコミットし続けていれば、結果は「自ずと出てくる」副産物になります。
次のステップとして、入塾者の脳にお手伝いしてもらいたいこと
伊藤琢哉のこの「モチベーションは結果の後に付いてくる」という哲学を、さらに具体化するお手伝いをさせてくださいませんか。
例えば、伊藤琢哉が今取り組んでいることの中で、「まだ結果が出ていないから、モチベーションが湧きにくい」と感じている具体的な課題探しを一緒にしてくれませんか?
それに対して、あえて「感情」を無視して、どのように「微小な結果」を設計し、サイクルを回し始めるか、一緒に戦略を立ててみたいです。
超完全マンツーマンで授業を行う学習塾、予備校です。
時間制限が無い授業は生徒が理解できるまで徹底的に指導いたします。
ITO・ACADEMY
【住所】 愛知県名古屋市東区筒井2丁目4-52 3F
【TEL】 052-931-3987
【お問い合わせ方法】 電話またはメールフォームをご利用下さい。
【開講時間】 10:00~22:00
■■□―――――――――――――――――――□■■









